その日のお昼ご飯。

まさかのお粥、薄い色したおみそ汁。
それを見ただけで

美「おなかいっぱい。」
食べてないって知られたらまだ鼻からチューブ入れられちゃう。
美「よし!かたしにいこう!」

バレずにかたせてよかった!
なんか苦しいからもう寝よう。


コン、コン、コン

大「みおちゃー、あ、寝てる。うわ、顔色悪すぎじゃん。ご飯食べれたのかな。」

そんな声で目が覚めた
美「ンッ、きも、ウッ、ちわる、い」

大「え!」
先生は驚きながら受け皿を取ってくれた。
私はずっと胃液を吐き続けた、

少し収まってぐったりした頃、
大夢先生に
大「みおちゃん、ごはんたべてないでしょ、」

美「たべた。」

大「うそ、ご飯綺麗にそのまま残ってたよ?みおちゃん?」

美「ごめんなさい。」

大「もう嘘はつかないこと。わかった?」

美「はい。」

大「じゃあ、処置室行くよ?」
え、なんで?なんでなんで。

美「ひろむせんせ、なんでいくの?」
大「あれ?忘れちゃった?ご飯食べれなかったらもう1回チューブ入れないとって」

美「あ。いかない。」
大「それはだーめ!」
お姫様抱っこされて連れてこさせられた。

歌「みおちゃん、私もいるから頑張ろう?ね?」
美「うんん、頑張れないよぉ〜。」

パチンッ、パチンッ
後ろでゴム手袋をはめる音が聞こえた。
もう怖すぎて体がガクガクしている。

大「さて!やるよ!あ、ちょっとその前に、」
私のお腹をトントンしてくれた。
少し落ち着けた。

後からうたのちゃんに抱きつかれるような形で目の前にはチューブを持った大夢先生。

大「大丈夫だよ?一番細いチューブにしてあげたから、太いのよりは痛くないから。」
涙がこぼれ落ちた。その涙を先生は拭いてくれた。
大「よし!いくよ!」

美「いやっ!いったい!痛い痛い痛い!!!」
もう大騒ぎ。

大「みおちゃん!暴れすぎ、お口!お口で深呼吸して!」

美「スゥー、ハァー、イャー、グスッ、」

大「もう1回!スー、ハー、スー、ハー」
私も真似して深呼吸をした、みるみるうちにチューブをグイグイ進められて、処置は終わった。

歌「あとはテープで固定しようね〜。美桜ちゃん、透明と白いのどっちがいい?」
美「透明がいい。」

透明のシールを貼られ、病室に戻った