先輩と病弱彼女

そのあと、少し落ち着いてきてから
先「挨拶遅くなりました、みおちゃんの主治医の佐々木大夢です、気になることとか困ったことあったらなんでも言ってね」

美「はい、よろしくお願いします」

少し気になった、なんか会ったことあるかもしれない、そう感じた。

美「先生?私、先生に会ったことあった?」

先「うん、バスケの大会でね」
やっぱり!

先「美桜ちゃん、トイレですごい咳してて、不安だったんだ。でも、逃げられちゃって。」
美「ごめんなさい。」

先「美桜ちゃん、俺たちとの試合中に倒れたんだよ?驚いたよ、真っ青な顔で試合出てるんだもん。」

美「やっとスタメンで試合出れるようになったから、頑張りたくて、」

先「そっか、そうだよね、」

美「でも!先生かっこよかった!」
あ、なんでそんなこと言ってしまったんだろうと、思って顔が真っ赤になってしまった。

先「あら、それはありがとう。」

先「それで、本題に入ろうかな。
美桜ちゃん、みおちゃんの病気、喘息っていうんだ。だからまたバスケ思いっきりは出来ないこと、覚悟しておいてほしい。ごめんな。」

美「なんで先生が謝るの?しょうがないよ。」

その日の夜、私は声を押し殺してずっと泣いていた。