【結葉side】


あたしは美雪が大好き
ずっと親友でいたいしずっとそばにいたい
あたしの姉みたいな美雪といることが当たり前になったのはあたしの弱さが原因だった...


あたしの姉の結衣(ゆい)はあたしと...親のせいで死んだ
結衣はあたしに優しくて頭も良くて将来は父と母のアパレル会社を継ぐことになっていた

もちろんあたしはそんな結衣を尊敬していたしほんとに大好きだった結衣はあたしの唯一の理解者であたしを親からいつも庇ってくれた


こんなあたしのことを親は...ゴミとしか思っていなかった
虐待される毎日結衣と違う扱い...
でも結衣はあたしを守って慰めてくれた
凄く嬉しかった

なのに...もう今結衣はあたしのそばにいない
触れることも話しかけることも許されない

~2年前~

「結衣~うぅ」


「っ!!結葉!!またやられたの!!」


「ふぇっ...うぅ...」
この時のあたしは小学6年生で
結衣は中学2年生
あたしへの虐待は小学生からだった


もちろん結衣のお嬢様の小学校じゃなく
あたしが通っていたのは普通の小学校
中学校も結衣とは違う場所にされていた

「結葉...私今日こそは絶対に言いに行く...」


「!!うぅ...ダメだよ...殺されちゃうよ!!結衣ー!!行かないで...」


「大丈夫だよ結葉あんたは...私が守ってあげるね♪」

これがあたしの悲劇の始まりで結衣は最後笑顔で私あたしと別れた
結衣はあたしの身代わりになって殺された

結衣はその日あたしの服を身につけてあたしを演じたらしいなんでそんなことしたのか

それは多分親が考えたあたしの暗殺計画を聞いてしまったから...あたしも暗殺計画は聞いてしまったことがあるくらいだ

だからいつも怯えてたそのことは結衣にはもちろん話してなかったしそんな素振りは見せてない