戦争が始まったのはあの日だった

入学式があったあの日、

蒼汰のせいで遅刻したのだ。

蒼汰は寝坊したあげくに野良猫を追いかけて

何処かへ行ってしまったのだ。

しょうがないので蒼汰を探すことにした。

優利 「制服を着て猫の帽子を被った奴見ませんでしたか?」

すぐに見つかった。

なんせ制服を着て猫の帽子をかぶった奴なんて

そういないからだ。

蒼汰を見つけて、声をかけようとしたその時…

僕に衝撃がはしった…

蒼汰と一緒にいた女の子がとても可愛かったのだ。

そう。僕は一目惚れしてしまったのだ。

だが、すでに遅刻をしているこの状況で

そんな感情に浸っている場合じゃなかった。

だから、蒼汰を急かして急いで学校に向かった…