少女は紫陽花色の雫を拾う

懐かしい響きに、思わず、掠れた声が漏れる。

「花鈴……?」

羨ましいよ。

俺の心の闇を抱き締めながら、ケラケラ笑っていたあんたが。

そして、怖かったよ。

俺の手なんか、いつでも振り払えるくらいに、強すぎたあんたが。

俺は、彼女の手を取った。
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