少女は紫陽花色の雫を拾う

視界が真っ黒に、染まっていく。

先程は、感じなかった筈の、恐怖を感じた。

息苦しさから、思わず、喉元に手を当てる。

口許から、酸素が漏れ出す。

すると、あの花笠の女が、闇の中から、現れた。

花笠の女は、ニィーッと気味の悪い笑みを浮かべる。

花笠女は、俺に、手を差し伸べた。

「私の事、羨ましいでしょ?」