少女は紫陽花色の雫を拾う

高一の秋、花鈴は、腐りきった俺に、挑戦的な瞳を向けた。

———私の事、羨ましいでしょ?私、退屈だな、あんたのその下手くそな愛想笑い。

それから、俺が、花鈴に惹かれていったのは、事実だった。

高二の春、突然、告げられた別れに、俺の狂気が逆立った。

———私、どうしても叶えたい事が、出来たんだ。