少女は紫陽花色の雫を拾う

振り返りざま、遠縁の親戚らと目が合った。

———アノコ、クルッテルンダ。

———メノマエデ、ハハオヤヲナクシタンダモノネ。

———セイシンイジョウデ、カウンセリング、ウケテイルラシイヨ。

あぁ、そう。

俺は、精神の破綻した子で、バケモノってわけね。

それから、俺は、常に、愛想笑いを貼り付けている少年となった。

愛想笑いの仮面で隠された、荒んだバケモノの顔を、初めて拝んだ女が、冬山花鈴だった。