少女は紫陽花色の雫を拾う

感情を押し殺す度に、自分の中で、何かが崩れ堕ちていく音がした。

ヒトの感情が、上手く読み取れなくなった。

俺が、チカラに頼る回数も、増えた。

母の葬式の日には、俺の中に一滴の感情も、残っていなかった。

父方の祖母は、母の遺影の前で、母に見せ付けるかのように、俺の足を踏み付けた。

———アンタノセイヨ!コノバケモノ!ナミダノイッテキモ、アンタノナカニハ、ソンザイシナイノ?

バケモノ?