少女は紫陽花色の雫を拾う

「んな事、本気で通用すると思ってんのかよ?本当に、信じられない女だな、おまえは。」

隣で喚く冬山に、私は、挑発的な視線を投げる。

「じゃ、他の打開策は、あるの?あるなら、聞いてあげてもいいわよ?」

「……。」

無言の冬山。

その様子に勝利を確信した私は、冷たく言い放った。

「無いなら、黙って従ってくれる?」

冬山は、不満タラタラな様子で頷く。

それから暫くは、絵筆のタッチの音だけが、ペタペタと部室内に響いていた。