少女は紫陽花色の雫を拾う

そして翌日。

「薬でも盛りますか。」

小さくため息をついた私は、お茶をズズッとすする。

「〝薬物乱用ダメ、ゼッタイ〟。ま、相手が御手洗篤郎なら、構わないがな。青酸カリでも、盛っとくか。」

冬山は、部室に入射した光を存分に浴びながら畳に転がっている。

私専用だったはずの場所は、私より早く部室に現れた冬山にぶんどられていたのだった。

不満に思う私の語尾は、自然と鋭くなった。

「盛るのは〝睡眠薬〟よ。私だって、まだ、警察に捕まりたくないからね。」

「新しい作戦?」

私に顔を向けることなく、冬山がたずねた。