惨い言い合いをする私達に、御手洗篤郎がもっともな事を言う。
「つまんない罵り合いしてるけどさぁ?
君たち、馬鹿なの?これから、榎本麻里子に殺されるんだよ、君達。」
屋上の厚い金属のドアから、榎本麻里子が顔を出す。
その灰色の瞳には、感情が喪失していた。
その雪のように白く細い指には〝調理包丁〟という名の〝凶器〟が握り締められている。
「えと、榎本先輩?〝銃刀法〟って知ってます?」
榎本麻里子は、冬山の言葉を完璧なまでにスルーして、ジリジリと私達の方へ歩を進めた。
同時に私達も後ろに退く。
数歩下がると背中にカシャンと軽い感触を感じた。
「フェンスを登って、向こう側へ行ってくれる?」
榎本麻里子が私達を包丁で制し、色のない瞳で命じる。
私は、キラリと輝きを放つおぞましい刃先を見つめながら、首を縦にふった。
「つまんない罵り合いしてるけどさぁ?
君たち、馬鹿なの?これから、榎本麻里子に殺されるんだよ、君達。」
屋上の厚い金属のドアから、榎本麻里子が顔を出す。
その灰色の瞳には、感情が喪失していた。
その雪のように白く細い指には〝調理包丁〟という名の〝凶器〟が握り締められている。
「えと、榎本先輩?〝銃刀法〟って知ってます?」
榎本麻里子は、冬山の言葉を完璧なまでにスルーして、ジリジリと私達の方へ歩を進めた。
同時に私達も後ろに退く。
数歩下がると背中にカシャンと軽い感触を感じた。
「フェンスを登って、向こう側へ行ってくれる?」
榎本麻里子が私達を包丁で制し、色のない瞳で命じる。
私は、キラリと輝きを放つおぞましい刃先を見つめながら、首を縦にふった。

