少女は紫陽花色の雫を拾う

そういうわけで私は、自然な流れで茶道部長にのし上がった。

幸か不幸か、茶道部の部室は、私の昼寝部屋と成り下がったというわけである。

部室に到着した私は、西日が注ぐ奥の畳に横になり、そっと目を閉じた。

心地よい暖かさの風が私の肌の表面をすべっていくのを感じる。

意識がゆっくりと遠のいていった…