少女は紫陽花色の雫を拾う

人の事を素直に信用できない人って可哀想ね、と冷たい視線を冬山に送る。

「昨日の保健室で貰った、大福とメロンパンのお返しがしたいだけですよ。それにあなたに貸し作りたくないから。」

私の言葉に納得したのか、冬山は、真剣にメニューに目を走らせる。

十数分後、流石の私も苛立ってきた頃、冬山は、メニューの下の方をを指差して言った。

「じゃ、これ。〝トロピカルマンゴーシャーベットパフェ〟」

「私も、それにするか。美味しいなら、何でもいいからね。」

私もメニューの写真に少し視線をやると、メニューをたたんで注文した。