少女は紫陽花色の雫を拾う

私に、花鈴を想う資格が無いことは、分かっている。

〝花鈴が死んだ日〟のことは、全く思い出せないのだ。

その日は、カレンダーによると水曜日で、学校の登校日のはずだった。

それなのに、学校に行ったかどうかも怪しすぎるほどに私は、何一つ覚えていないのだ。

携帯に遺された写真が、その日、私が花鈴と昼食を共にしたことを、証明している。

どうして、何も覚えていないの!?

アルバムを何度も捲り、花鈴からの手紙は、全て読み返しながら、私は、自分の情けなさに、涙を流し続けた。

最低だよ、私。

ただ、もう一度、花鈴に会いたかった。
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