私が私を卑下する様な発言をするとムキになるのも、左京のクセの1つだ。


飼い主が落ち込んでいるとすり寄って慰めてくれる、立派な忠犬。


もうここまで来たら、左京には半分犬の血が流れてると言われても私は疑わないかもしれないなぁ。


「ありがとう、左京」


フッと息を吐き抱きしめ返すと、更にピッタリと隙間なくギュ~~~タイムが。


皆の前では恐怖の対象、暴君の鬼は、私にとってはかけがえの………


「潮、今日オレの家来て」


「いいよ、犬塚君」


「…オレ鬼塚なんだけど」


かけがえのない、“大型犬系男子”なんです。









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