「おーい!雪絵ー!何ぼーっとしてんの?」
「んー?なんだ。七海かー。」
「なんだとはなんだよ!」
三条七海、私の親友。そんでもってバスケ部の部長。私もバスケ部で副部長をやっている。
「他クラスから何の用ですかな?七海さんよ。」
「部活の連絡。今日は先生が少し遅れるからメニュー作っとけってさ。」
「あーそうなの?じゃあシュート練だけで良くない?」
「えーだったら、ゲームだけしてたい!!」
馬鹿なこと言ってないで早くメニューを作らなくては。そんなこと思っていたら遼を見つけた。こっちを見てニコニコしている。何なんだろう?と思ったらこっちへ来た。
「なにしてんの?」
「部活のメニュー作り。でも面倒から基礎練を無くそうと計画中。」
「あ、七海マジで言ってんの?誰もコーチが来ないとは言ってないよ?」
ギャーーーー!と七海ご悲鳴を上げる。
そんな七海に遼がうるせーと突っ込む。
七海と遼は幼なじみで、少し七海が羨ましい。遼の知らないとこまで知ってそうで…、って私嫉妬深いな。なんて考えてたらチャイムがなった。七海は他クラスのため別れを告げ帰っていった。