バウンス・ベイビー!



 平野の鼻先が首筋を撫でてくすぐったい。私はつい身をよじってしまって、ますます体同士がひっついてしまう。

 心もくれないか?って、平野が言った――――――――心、も、くれない、か・・・?

 ぼって音がしたかと思った。きっと今、私は顔だけでなく全身が真っ赤なはずだ!

 私は答えられないままで固まっている。フライパンの上でお餅が膨らみだし、火の調節をしなきゃならないと思うのに、このままではどうしようもない。

 何て――――――何て何て何て答えればいいの!?どうしよう、どうしたら・・・。無言で固まる私を抱きしめたままでため息をついて、平野がぼそっと言った。

「・・・ま、おいおいでいっか。とにかく、俺達、付き合うってことで」

「え!?」

「ん?何か問題ある?」

「も、問題!?問題はそりゃあ山ほど・・・だって、だってそもそも平野は」

 私のこと、好きだったっけ!?

 私は心の中でそう叫ぶ。だって昨日は、なんというか雰囲気に流されてしまったというか、高熱の後遺症で寂しがり屋だったところにピンポイントで攻められてしまったから負けちゃったというか、とにかくお酒が入っていたし大晦日の興奮もあったしで起きたことで、レイプではないけれども襲われたってことには違いはなくて―――――――

 大体平野は、私のことが・・・。

 その時、私の首筋に埋めていた顔を上げて、平野が耳元でのんびりと言った。