あまりにもラブリーな店内に、それだけでテンションが上がってしまった。おおおー!って。素敵だよ、ここ!って。それに、店内には確かに男性が一人も見当たらない。これは大いに楽しめそうだ、そう思った。
それなのに、そこからまだサプライズがあったのだ!
「じゃーん!千明、誕生日もうすぐでしょ、おめでと~!!」
そう言って、仁美が店の人にお願いして置いてもらっていたらしいプレゼントが運ばれてきたのだ!今月の29日、年の瀬も押し迫った頃にある私の誕生日を覚えていてくれた!
単純な私はえらく感動した。
「う、うわああ~!マジ!?え、本当にいいの!?」
つい大声になってそう言いながら、可愛くラッピングされた箱を両手で受け取る。仁美も梓もニコニコして、折角だからお祝いもかねようと思ったの、と笑う。
「あけていい!?」
仁美が注文してくれている間に、私は梓とプレゼントをあける。そこにはシンプルだけど高価な装丁がされた鍵つきのノートと、ふわふわの毛がついたプリンセスモードのボールペンが。おおー!と叫ぶ私に、梓が優しく言う。
「千明、文章書くのが好きだったでしょ?だから日記帳よ。ちゃんと鍵もかかるんだから。素敵な25歳の一年を、ここに書き記して」
「めっちゃ感動した~・・・わーん、ありがとう~!!」
貰った日記帳を抱きしめてそういうと、注文を済ませた仁美が軽やかに笑う。
「良い出来事だけを書くのよ、千明。ハッピーな出来事だけを。そうしたら、あとで読み返した時にも自分が幸せなんだってよく判るから!」



