久々の食べ物。ただのパン。




それでも僕はそのパンを凄く美味しいと感じた。



そして僕はギュッとベットのシーツを握った。




僕は生きてる。




そう改めて実感した。



「お前名前は?」




名前……。僕はグッと縮こまる。



ここで僕の名を出していいのか?



いや、まだこの男は信用出来ない。




そうだ。僕は



「僕は死んだ。僕が今日目を覚ますまでは。


そして僕は今日、生まれ変わった。


もうあの頃の僕はいない。


僕の名は……



ナイト。



僕を助けてくれてありがとう。」