「はぁ……はぁ……。」
早くもっと、もっと遠くへ逃げなきゃ……。
もう何日も食べ物を口にしてない。
水はそこら辺の水溜りの水やドブ水ばかりだ。
「っ……!はぁ……はぁ……ここに来てとうとうお腹に来たか……。
あちゃー……。やっ…ぱ……り、ドブ水は……だ…め……か。」
そう言って苦笑いをした。
あぁ。苦しい。今までこんな苦しい思いなんかしてきたことないや。
本当にあの頃までは───
っ……!
駄目だ……。やっぱりもう、限界。
ここまで来て呆気なく終わるのかな?
結局このザマだよ。
そしてそっと目を閉じた。