暗黒のアニミズム

『 眠れたみたいだな 麻結 』

「 は? 」

この男 私の名前を呼んだ
初対面だよね?

『 安心しろ お前を調べただけだ 』

へぇ〜 しか浮かばなかった
返事をする事すら面倒で
極上な男って 纏う雰囲気が違う
有無を言わせない様な
威圧する様な
冷たいなんて言葉じゃ足りない 冷酷さ。

「 貴方は? 」

『 九条 蓮 Moonのオーナーだ 』

やっぱり、へぇ〜しか浮かばなかった

『クッ ククク』

何かが楽しい 九条蓮
喉を上下しながら笑ってる
射抜く様な探る様な 眼つきではなくなった
でも 私を真っ直ぐに見つめて

『 お前の望む物 全て叶えてやる 』と言った