暗黒のアニミズム

ハッとした・・・
瞼が開いて 眩しくて 朝だった。

違う 此処は私の部屋じゃない
黒い大きなベッド 黒いブラインド 大理石の床

こんな高級な場違いの部屋なのに
久しぶりにぐっすりと眠ってた?

覚えているのは 昨日のお店 Moonだけ
焦っても仕方ない

ヒンヤリする床に足をつけ 重厚そうな扉を
開けた

その先には これもまた高級そうなソファーに
踏ん反りかえって座る 綺麗な男・・・

サラサラの黒髪に 彫りの深い眼
射抜く様に私を見てる

空気が薄くて 私が発せらた言葉は
「 誰? 」これだけだった