私がみんなを見るとみんなが目をそらす。

そんなことは、どうでもよくて!と大野さんは、話し出す。  


「なんで断ったのー?」

「そ、それはっ。」

「咲がかわいそうだからー?」

「ち、違う。」

咲ちゃんは、本田君のことが好きだった。それを、わたしは、毎日のように聞いていた。もちろん応援していた。



「じゃあー。これは、何?」

そう言って大野さんは、写真を見せてきた。

「…っ」

その写真は、本田君に抱きしめられた私の写真だった。