紙飛行機を空に向かって投げた。

しかし、あいにく真夏で風なんか吹きやしない。上に上がったと思いきや急降下した。



「あっ。」


ヤバいと思ったときには、すでに遅しで。


中庭にいた女子生徒の頭にサクッと刺さった。


「悪い。」


そう、声をかけたが、聞こえていなかったらしい。なんで1人なのか疑問に思ったが、とりあえず俺は、中庭に行くことにした。