今夜、君にラブロマンスをささげよう。


 まだ8時にもなっていない。

 生徒が登校するのはもう少し後だ。

 シ……ン。


 室内が静かで困る。

 さっきまでは居心地がよかった空間も今は居づらい。



「…………」

「…………」


 志月さんも何も言ってくれないし。



 こういう時ってどうしたらいいんだろう。


(何か話題)
(何かあったっけ?)

 というか、そもそもわたしは自分から話をするタイプじゃない。
 わたしは話を聞く方が得意だ。
 だからお話し上手な神流ちゃんといると気持ちが楽なの。