「お前はもう少し反省したらどうだ? お前のおかげであの子は思い悩んでいるんだぞ?」
俺が言う、『あの子』とは、俺とぶつかり、おかしな風習を守るために付き合うことになった1年生の七瀬 伊万里さんのことだ。
「おいおい、生徒会長ともあろう人間が他人の所為にするのはどうかと思うぞ? 女の子ひとり受け止められなかったお前の落ち度でもあるだろうにーー」
「…………よくもそう、ぬけぬけと言えたものだな」
たしかに、双葉の言うことには一理ある。
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