双葉先輩の言葉に、相づちをうつ神流ちゃん。

 わたし、感心されてる?


「うわあああっ、俺の伊万里が不純異性行……むぐ」

「黙(だま)れ!!」


 例によって、神流ちゃんは聡ちゃんのおかしな発言を黙らせた。



「先輩、あの、あのっ!!」

 わたしは志月先輩に抱きつき、両手を腰に回す。

 ……うう。なんて言えばいいんだろう。



 周りがざわめいているのが聞こえる。

 たしかに、今の自分を想像すると、とても恥ずかしい。

 でも今はそれよりも、事態はもっと深刻だ。