それはそれは、今から17年ほど前のことです。
とある住宅街に二つの家族がありました。
一方の家は幸せな新婚、一方の家はシングルマザーの家でした。
シングルマザーの家では1つの幼い命が生まれました。女の子でした。
それは、2月14日、バレンタインデーのことでした。
新婚夫婦の二人は、隣のシングルマザーに子供が生まれたことを知り、お祝いをしました。
その他にも、沢山の近所の方が祝ったのでした。
そして、一ヶ月後、3月14日。ホワイトデーです。
そう、新婚夫婦にも幼い命が生まれました。男の子でした。
シングルマザーは、無関心でしたが、ご近所付き合いとして、お祝いにいったのです。むろん、近所の方も。
新婚夫婦は、とてもとても優しい二人でした。
シングルマザーというだけあって、女の子を産んだ一人の母親は、それこそ、過去に事情があったのでしょう、人など信じていませんでしたが、
新婚夫婦の優しさに感動し、人と打ち解けることが出来るようになっていました。
そんな、二つの家庭から生まれた二人の子供は、まるで兄弟かのように毎日毎日遊びました。
とてもなかがよく、近所でも有名な子達でした。
二人は、ぐんぐん成長し、小学校へ入学しました。
クラスは三クラス編成の学校でしたが、卒業まで一度もクラスが離れたことはありませんでした。
そして、二人は中学へ進級しました。そこは、一学年7クラスの学校でした。
が、ここでも二人のクラスは離れることはありませんでした。
そして、また二人とも同じ高校へ入学しました。
さて?復習しましょう。
二人の子供は、今は17歳です。
二人がいえ、一方、男の子が、女の子を避けるようになったのは説明文で読まれましたか?
それはいつなのでしょうか??
この物語を少し覗いてみましょう___________

