「晃ちゃん!お誕生日おめでとう!!」


今日は、朱里と喧嘩もせず仲良く

賑やかでとっても楽しい誕生日会だった


晃喜は、ずっと涼にくっついていた

ちょっとキッチンに行こうとしても

慌ててついて行く





子供達が寝た後で、大人だけで晩酌



涼と朱里は、お茶



「涼ちゃんは、これからどうするの?」

「少しのんびり旅行したいなって」

「行き先は、言って行けよ」

「思い立ったんだもん!
朱里は、卒業したら何するの?」

「う~ん、パパがグズグズしてるから
涼と結婚しようかな!」


ゴンッ



「弟と結婚する趣味はないわよ!!」

「いてててっ」


「じゃあ!俺と結婚しよう!!」

「まあ!光ちゃん!!」


両親の前で、改めて告白


「涼!!結婚しなよ!!皆で暮らそう!
……ダメ?」



どれくらい沈黙したかな……




「……有ちゃんのこと、好きだよ
でも、結婚は…    出来ない」




それが、答え



まっすぐに俺を見て言ってくれた



「そっか… わかった
これからも、友達として来てくれる?」

「いいの?」

「もちろん!」



納得出来ない、俺の両親と朱里が

攻撃に出る!!




「涼ちゃん、私達は無駄に歳を重ねていない!君が光に想いを寄せてくれていることくらいお見通しなんだ!」

「そうよ!好きって言ってくれたじゃない!
だったら!家族になりましょうよ!」

「まだ…けいちゃんに振り回されるの?
涼は、幸せにならなきゃ!!
もう、前に進んでいいよ!せっかくパパが
涼と結婚したいって、気持ちになったんだ」



涼の困った顔


そんなのみたくなくて



「涼の幸せは、涼が選ぶもんだ
俺は、選ばれなかったけど、幸せな気分だ
涼が恋出来るようになるまで
応援する!しばらくは、片想いさせてもらうけど… 
いつか… 俺を選ぶかもだろ!?」


意地悪な顔して、涼を覗くと

にこっと笑う


「ありがとう」





よかった… 笑ってくれて




祐来…

俺、涼が好きだ


でも、お前が望んだ再婚は、無理そうだ