大切な人を失った気持ちは、よくわかる

だからこそ、俺が支えたい


涼を幸せにしたい



翌日、涼が退院するときに父ちゃんが晃喜の誕生日会に来て欲しいと誘ってくれた


「是非!お祝いさせて下さい!」


と、言ってくれたそうだ



涼のことだから、無理して料理とか
ケーキとか作りそうだから


「涼は、安静にしないといけないんだって
医者が言ってたから、働かせるなよ」


「「わかってる」」


母ちゃんと福来が、声を揃えた


親子かよ!!






晃喜の誕生日前日が、涼の仕事最終日

送別会は、辞退したそうだ


「お疲れ様」

『ありがとう』

「明日、楽しみにしてる」

『うん!私も楽しみ!!』

「また明日な」

「うん!おやすみ!」


夜、涼に電話した

声が元気そうで、安心した


声を聞くだけで、ドキドキするとか

乙女だっ!とか照れながら思う




涼は、何するんだろ?



大袈裟だけど、人生の再スタートだもんな



明日、聞いてみよう