俺の整備が悪いのか?

また、機械トラブル…

「すみません…加藤さん」

「気にしない!」


なんて、言ってくれたけど


結構悪いらしく


「佐々木にたよるかなぁ」

と、ため息







急な呼び出しだったが、来てくれた

「悪いな 有給消化中なのに」

「加藤さんに呼ばれたら、飛んできますよ!
在職中に限りますけど!」

加藤さんと2人で機械の手直しをしてくれた


運転再開まで、5時間


運転後の検査もしてくれて、問題解決!



外に出ると、すっかり夜になっていた


「飯食おうぜ!!」


田島が提案した


桐川さんが加藤さんもと誘った


「涼!!どうしたの!?」


北村が涼を誘う為、振り返ると

涼は、踞っていた


「へへっ 疲れたみたいで…ごめん」

「送るよ 運転無理だろ?」

涼を立たせようと、肩を抱く


グタッ


「え?」

「涼!しっかり!!ねぇ!!」


失神した…



「病院連れて行こう!!」



桐川さんの大きな車に加藤さんと涼を乗せ

俺達は、それぞれ病院に向かった


病院についてから、朱里に連絡した





「ご家族の方は、いらっしゃいませんか?」




看護師が聞く


「今、弟が向かっています」



朱里が、到着したころ

涼は、目を覚ましたようで


全員が部屋に通された


真っ白で血の気の引いた顔色


「貧血だって… 加藤さんや桐川さんまで
皆、心配かけてごめんなさい
朱里… 帰ろう」

「何言ってんの?顔色良くないよ?」

「点滴終わったら帰っていいって…」

「俺、姉ちゃんのそばにいるから、今日は泊めてもらいな?
また、家で倒れたら怖いし」



「朱里…」


涼は、ぎこちなく右手を動かして

朱里の頬を撫でる


「本当にそばにいてくれる?」

「…うん」


「なら… よかっ…た…」


「姉ちゃん!!」