フラフラ起きて行くと

すでに、全員お目覚め

朱里は、料理中の涼に抱きつくと

ほっぺにキス

「誕生日おめでとう」

キラリと光る金のネックレスを首につけた

涼は、慌てて手を洗い

朱里に抱きつく

「ありがとう!!」

朱里のほっぺにお返しのキス

そして、ポケットから出した

シルバーのネックレス

「朱里!!誕生日おめでとう!!」

「ありがとう!!すげ!手作り?」

「そうだよ!!なかなかでしょ!?」



「ええ?2人とも、今日が誕生日なの?」

「「はい」」


「マジか!?」

一気に目が覚めた



それから、皆が席に着くと

涼と朱里は、父ちゃん母ちゃんと俺に

プレゼントをくれた


「大人には、サンタさんがこないからね」


父ちゃん母ちゃんは、涙を流して喜んだ

俺は、1度も親に物をあげた記憶がない

父ちゃん母ちゃんは、マフラー

俺は、ニット帽

「あら!私達、お誕生日のプレゼント用意してないわ!!」

「クリスマスにご招待して貰って、すっごく嬉しくて!最高のプレゼントを貰いました」

「うん!!それに、俺を養子にしてくれるって言ってくれて、嬉しかった!!」


「ママーおめでとう!!」

「涼ちゃん!おめでとう!!」


晃喜そして福来が、涼のほっぺにキス


「ありがとう!!嬉しい!!」

「ずるい!!俺も!!俺も!!俺も!!」


「お兄ちゃん おめでとう!!」

「お兄ちゃん!おめでとう!!」


「ありがとう!!お兄ちゃん嬉しい!!」


すっかりお兄ちゃんな朱里

涼の言うように、はしゃいでいた



そして




またまた




「パパからは、おめでとうのキスないの?」


朱里… マジか!?


「パパ-!ママにおめでとうは!!」


晃喜まで!!



猛烈に照れながらも


キスしようと心を奮い立たせる



「パパからは、昨日プレゼント貰ったから
いいのよ!!さぁ 食べましょ!!」




「え!何貰ったの?俺のは?」

「朱里は、キスして貰ったら?」

「ええーパパ-ずるい!」

「いいから!食べなさい!!」





わいわいと賑やかな食卓




涼と結婚したら、毎日が幸せだろうな








昼まで俺と朱里、福来、晃喜の三兄弟は

クリスマスプレゼントのゲームで遊び

父ちゃん母ちゃんと涼は、昨日の片づけとかしてた



昼御飯を食べて、出掛けようとか話してたら、涼の携帯に呼び出し


「朱里、仕事終わったら迎えにくるからね
ごめんね」


涼が仕事に行った




「パパ… 姉ちゃん、最近休みないんだ…」

「昨日は、休みらしい休みじゃなかったもんなあ」

「昨日は、夜勤明けだよ
涼が亡くなってから、3交代になったんだ」







知らなかった…