朱里の一言で、シーーーーーン



「涼ちゃん!お酒かな?」

母ちゃんが、ビールの瓶を持つ

「私、禁酒中なので!!」

再び、シーーーーーン



「朱里君は?」

「母ちゃん、俺、酒嫌いなの」

「こら!朱里!!お母さんでしょう!」

「だって、パパは、母ちゃんって…」

「有ちゃんは、実の息子なの!!」

「ええー?涼とパパが結婚したら、俺も息子だもん!!」


どうしたら、朱里を止められる?

ヒヤヒヤなんですけど…

「朱里は、養子にならなきゃ息子にならないのよ!?」

「なるなる!!父ちゃん母ちゃんの息子になる!!」

「朱里ーー」

「はっはっはっ!!涼ちゃんは、お嫁さんで、朱里君は、うちの息子になってくれるのか?嬉しいねぇ!!」

「おいおい!!」

「嬉しいわぁーー!!」

「おい!!勝手に進めんな!!」

「そうですよ!!有ちゃんと私は、そんなんじゃないですから!!ね!!」


がぁーーーーーん



「涼…パパのこと好きそうだったのに?」

「朱里!!黙りなさい!!」

「パパ、ママのこと好きだよね?」

「晃喜…」

「涼ちゃんが、ママになったら、どっちの家に住むの?」

「福来!!まだ…結婚する前の話だからな」



真っ赤な俺と涼



必死に、話をそらして




楽しいパーティーだった




ケーキも美味しかった!!

福来が涼と作ったと思うと、益々!!



子供達と朱里が寝てから、涼と2人

枕元にプレゼントを置いた




父ちゃん母ちゃんが寝てから、涼と仕事部屋にいる


パーティーの時も、俺たちは機械の話

色気がないから後にしろって

皆が言うから





2人で機械を弄ってる


この部屋は、半防音なので少々ガチャガチャいっても平気だ


「やっぱり、涼ちゃん凄いなあ」

「涼でいいよ?」

「いや、なんか照れる」

「ふふっ いっぱいからかわれたもんね
ごめんね?朱里ったら、はしゃいで…
あの子からしたら、私はママなのよ
晃ちゃんと兄弟喧嘩したり、福来ちゃんに
甘えて貰って、お父さんお母さんに可愛がって貰って、すっごく嬉しかったみたい!」

「俺は、毎日が
こっ こんなだったらなぁって
思った!!」


勇気だせ!! 頑張れ!!  俺!!


「涼…」


涼と合わせた目が、離せない


心臓のドキドキが半端なくて、クラクラする

酒飲みすぎた?


「俺…」


「……」



なんて言葉を言いたかったのか

わからなくなって




涼の唇に、自分の唇を重ねた




涼は、抵抗しなかった

それどころか、真っ赤な顔で目を閉じた


俺たちは、深く甘いキスをした


緊張と酒のせいか、クラクラ


朦朧とした








不覚にも






そのまま寝てしまったらしい…