12月24日 クリスマス・イヴ


本来休みの土曜日が仕事になった



飾り付けを父ちゃんと朱里と晃喜が

料理を母ちゃんが

ケーキ作りを涼と福来が


皆が頑張ってくれているのに

終わった頃に主役のように帰宅するのは

申し訳ない気持ち


でも、楽しみ!!




帰宅




車を降りると涼に抱っこされた晃喜が

「おかえりーー!!」


って、叫ぶ




家に入って、すぐのこと




「やぁーーー!!!」



晃喜が大泣き…


「朱里!!お兄ちゃんなんだから、かわってあげなさい!」

「やだ」

「晃喜、お姉ちゃんとかわろうか?」

「福来ちゃん、晃ちゃんいいのよ!
一緒に座ろうね!」


ゴンッ!!!



「いってぇーー!!!」

「福来ちゃんは、下の子をちゃんと思いやるのに!朱里は、我が儘なんじゃないの?」


涼が朱里に落とした拳骨は、かなりいい音がした


「むぅ~晃喜!今回だけだからな!!
じゃんけんは、絶対なんだぞ!」

「朱里が1番子供ね!!」





賑やかにパーティーが始まる





のだが…




ピロロロロロロ


「あっ!桐川さんだ!」

「貸せ!切ってやる!!」

涼の携帯を取り上げようとする朱里に


ゴンッ


再び拳骨が落ちた


朱里は、まだ…桐川さんが嫌いなのか?

ってか!!桐川さんと続いていたとは!!


「もしもし!!どうですか?
そうですか!!よかった!!
おめでとうございます!!
いえいえ!
あっ!春美!おめでとう!!うんうん!
またね!はぁーい!!」



ムスッとした朱里が、涼を睨む


「あいつなんだって?」

「春美と桐川さんね 付き合うことになったのよ!私、キューピッドしたの!!」

「よくやった!!涼!!偉い!!」

「有ちゃん覚えてる?三重野 春美」

「まぁ」


キスされたから、忘れるはずない…

つーか、桐川さんと…

へぇー

ふぅーん



「パパと涼は、いつ付き合うの?
なんなら、今日から付き合えば?」



父ちゃん、母ちゃん、子供達の前で何を
言い出した!!!