どうなってんだか…

朝から朱里が家にいる

福来と晃喜と3人で遊んでる

うちの両親は、ニコニコしてその様子を見ている


「朱里君?なんでいるの?」

「遊びに来た」


そう


って、なるか!!!


「だから、なんで?」

「駄目?」

「いや、いいけど
むしろ歓迎だけど
突然どうしたのかなって」

「パパと話をしようかと」


腹ペコだけど、朱里を仕事部屋へ


「俺は、パパならいいよ」

「は?」

「涼と付き合うとかそういうの」

「桐川さんは、いい人だよ?」

「俺は、パパじゃないなら許さない」

「涼ちゃんが決めることだろ?」

「それでも、許さない」


朱里の目は、真剣だった


「パパが涼のこと、何とも思ってないなら
俺が涼を貰ってもいいよね?」


何も言えないでいると


「桐川さんじゃ、ダメなんだ
涼が笑ってないなら、ダメなんだ
パパ… 涼のこと、好きなんじゃねぇの?」


俺って、そんなにわかりやすいか!?


「好きだよ」


観念して、白状した


こんなにも、ハッキリと涼への気持ちを
口にして、大丈夫なのだろうか



「でも、俺は…子供達が1番大事なんだ」



「じゃあ、俺が貰う
俺には、涼しかいない
パパは、子供達がいるから、涼のこと
いらないんだよね?
だったら……涼は、あげないから」



そう言って、部屋を出て


「お邪魔しましたぁー!!」

って、帰って行った




涼のことは、本当に好きだ


だけど、不安なんだ


自信がないんだ