試運転の日


ナント!! 


田中が、機械をダウンさせてしまった


田島と俺で、回復させようとしたら

強面2から止められた


「佐々木にさせます」


涼の信頼は、半端ない



1時間後


「遅くなりました 状況は?」

涼が竹山に聞く

「田中君がダウンさせちゃって
本当、使えないよね」

「は?てめぇ…」

田島が竹山に掴みかかろうとしたが

涼が田島を押し退けた

「私は、状況を聞いたんです
この1時間、何してたの?
使えないですね!!」

涼は、相当不機嫌だった

それは、朱里の不機嫌なんて、可愛いくらいだった


「んだと!!こら!!調子乗りやがって!」

「このラインは、N社の製品管理担当が仕切るんでしょ?
ダウンしないように、チェックしておくべきでしょ?
ここの人達は、皆この機械、初めてなのよ
元保全の竹山さんなら、ダウンさせないようにできたでしょ!?
昨日の腹いせ?
仕事に持ち込まないでよね!!」

「やめないか!!佐々木…!!
お前、謹慎にするぞ?
さっさと作業しろ!!」


強面3が、なぜか涼だけを注意した


昨日、竹山と涼は、何かいざこざがあったようで、あんなに涼に片想いアピールしてたのに、まるで別人だ


強面2と涼が、システムを回復させ


どうにか試運転が出来そうな状態になったのは、午後2時だった