N社の強面3人と涼、それに新顔

そして、うちの保全チーム

10人での打ち上げ


新顔は、製品管理担当で、来月から立ち上げでうちに来るらしい

竹山 晋悟

ひとつ年上らしいが、コイツ

涼が好きみたいだ


わかりやすい!!


「有瀬… 顔が怖いぞ」

「ヤキモチ???」


バカップルにからかわれつつ

本当、俺…

ストーカー並みに、涼を見てる




強面3人のところへ桐川さんが行って

強面から

「佐々木!!結婚するなら、桐川君みたいな
しっかり者がいいぞ!!はっはっはっ!」

「何いってるんすか!!
佐々木には、俺みたいなのがいんです!!」

「出た!!万年片想い!!」


どうやら、竹山は公認の片想いらしい


「どっちも、ないですね」


ぷっ 


「佐々木は、彼氏いない歴と年齢が一緒なんですよ!珍しいでしょ!!」

「そんな、化石みたいに言わないでよ…」

「化石でも、好きだぞ!」

「ないってば…」

「本当につき合ったことないの?」

「ないですよ」

「じゃあ、好きになった人とかは?」

「いますよ」

「え!!佐々木!俺!?」

「微塵もない」




涼にも好きな人がいた…


竹山じゃないことは、確かだ


「じゃあさ、ファーストキスは?」


桐川さんが、質問すると

田島が立ち上がって


「桐川さーん!セクハラっすよ!!
佐々木は、こういう話苦手なんすから
がっつかないで下さい!!」

涼は、本当に苦手らしく困っていた
こんなふうに、サラッと助けてやれるとこ
同級生の田島だからか?


「なんだ?田島ーーもしかしてお前も
佐々木さんが好きだったとか?」


「………」


田島が黙った


マジ?


そうなの?


「桐川さん、ないです
そんなこと、ないですから!
俺には、ナツがいますから!!
やだなあ~!!」



ガヤガヤしてるあちらと違い

いつも騒がしい北村が、俯いていた

「大丈夫か?」

「うん、知ってたから…
あっ 高校の時だからね!
有ちゃんは、気にしないでね!!」


そういえば…


「北村は、涼といつから?」

「入社して、すぐけんちゃんと付き合ったでしょ?
その日に紹介されたの
『涼は、男友達と同じだから』って…
でも、涼のファーストキスは、けんちゃんだよ… 酔っ払って、涼が言ってた
あ ごめん 今の内緒ね!」