夏休みに入った頃

相変わらず、仕事が忙しくて

帰りも遅くなるから、子供達を実家に預けた

静かすぎてさみしい


数日たった頃





さみしい気持ちは、子供達も同じだったようで…




〝パパに会いに行く〟




という、福来の手紙が机にあり


実家から、行方不明になったと電話があった


残業予定だったけど、田島と北村も

一緒に探してくれることに



実家から家までの道のりに、子供達の姿はなく

学校とか、幼稚園でも遊んでなくて



誘拐とか、事故とか



不安になって、警察に電話しようとしたときだった



ピンポーン


「パパーーー!!!」





インターホン出る前に、外から晃喜の声


「晃喜!!福来!!
探したんだぞ!!どこいっ……え?」


目の前に、子供達と綺麗な男の子


「佐々木 涼の弟です
パパがいないって、うちに探しに来たんです」


「ご迷惑お掛けしました」


「よう!朱里!」


「けんちゃん、なっちゃん!
久しぶり!!
たまには、遊びに来てよ!」


「行ってる!朱里の目を盗んで!!」


「うわっ ひでぇ~
仲間外れかよ!!
じゃ!俺、帰るわ!
福来ちゃん、晃喜くんまたねぇ!!」


「「またねぇ~」」




朱里は、イケメンだった

すらっと背が高く、細マッチョ

色白で、シュッとした鼻にあご

顔、小せぇ




「有ちゃん、危機感もった?」

「危機感てゆうか、敗北感?」

「朱里は、バイトでモデルやってるからな」

「マジか!!」




俺が女なら、惚れる

間違いなく