涼への気持ちを認めてから

3か月


仕事が忙しすぎで、せっかく連絡先を交換したのに、まだ俺から

メールすらしてない


仕事で、顔を合わせるし仕事の会話はする


「有瀬… 頼むからガン見やめろ!」


気がつけば、涼を目で追ってる



「なぁ この立ち上げが終わったら
打ち上げしよーぜ」

「いいこと言うね!有瀬!!」











日曜 休日出勤


「あれ?涼ちゃんは?」

「水族館だろ」


そうだ!!副業してるんだった!!


「つーか、すげえな……
俺… いっぱいいっぱいなんだけど
副業しろって言われても無理だっ」

「水族館は、ストレス解消だよ
有瀬… お前、水族館調べてたのに
涼のこと、わからなかったんだな」

なんのこと???


パソコンで、再び水族館を見る

嘘だろ…… マジか……


「あ!涼だ!!また、見てるの?」

「いやいや!教えてくれよ!!
また、子供達つれて行きたい!!」

まさか!
イルカのショーに出演なんて……

格好良すぎ!!




家に帰って、福来に教えたら

「え?パパ、知らなかったの?
あんなに、ポスターとか貼ってたのに」

があーーーーーん


「ママとお魚、泳ぐ~」


晃喜と涼のお魚ごっこの意味が

やっとわかった……





知らなかったの、俺だけ……




カレンダーを見ると


次の日曜日は、福来の誕生日


「よし!涼ちゃん見に行くか!?」

「「 行く!! 」」



「行ってもいいか、一応きいとこうな?」


初めて涼へ電話した


「あれ?聞いてなかった?
日曜日は、午前のショーに出るよ!
その後、餌やりにも出るよ!
チケット用意するね!
この前、お弁当預けたとこにチケット預けとく!いい?」

「ありがとう!!涼ちゃん!!」





何度目かの 聞いてなかった?

俺…何も聞いてねぇから!