「涼ちゃん、良い子ねぇ~」


布団で寝てたら、母ちゃんが来て言った

「そうだな」


素っ気なく、返答した

「おつき合いしたら?」

「弟が大学卒業するまで、恋愛しないんだとよ!つーか、俺もそんな余裕ねぇよ!」

「子供達は、本当に涼ちゃんが好きみたいだったわね」

「だからなんだ!!」

「意地っぱりね…
祐来ちゃんだって、再婚してって
言ったんでしょ!?」

「俺は、子供達がいればそれでいいの!!
熱があんだから、寝かせろ!!」



母ちゃんが俺の額に冷たいシートを
ペチッと貼って、退室した




ウトウトし始めた時



今度は、父ちゃんが来た


「いつまでも、親がいると思うな
こんな時、誰が子供達をみる?
母さんは、孫のこともだが、お前のことが心配なんだ
今日、涼ちゃんが福来に言って、知らせてくれなかったら、お前どうするつもりだった?無理して、いつも通り過ごしたんじゃないか?
おやすみ」


昔から、父ちゃんは痛いとこつく

間違いなく、無理してた


結構な頻度で、親に来てもらっているし

まったく、ダメ



情けねぇ…