本当は、仕事が残っていた

だけど、涼が田島にコソッと熱のこと

言ってくれて、定時に上がらせて貰った


「明日、熱が下がらなかったら
早めに連絡くれよ」


桐川さん…


肝心なときに、すみません…



家に帰ると、すでに涼が家の中にいた

「連絡するの忘れてた!福来ちゃんと外で
ばったり会ってね
勝手にお邪魔してたの!」

「ママーー」

「こら!ママじゃないって!!」

晃喜を引き剥がした


「有ちゃん!!お風呂沸かしてるから
先に入って!」

「マジで…なんか、色々ありがとう」



晃喜と風呂入って、上がると旨そうな

晩飯がズラリ

あれ?多くね?



ピンポーン



誰だろ!?

とか、思ったら両親…


「福来から連絡貰ったのよ!
あら、涼ちゃん!?」

「はじめまして!!
お世話になってます!」

「あら~こちらこそ!!
美味しそうねぇ~!!光ちゃんのとは
えらい違いだわ!!」

「コウちゃん???」

「だあーー!!紛らわしいから、人前で
ちゃんつけんなよ!!」

「あぁ!!コウちゃんね!!
晃ちゃんかと思った!!あはっ
コウちゃんね!!」

///// 恥ずかしい

「あれ?熱上がったんじゃない?」


涼は、照れることねぇのか?

普通に両親の前でおでこに手を当てて

首を捻る


「湯上がりだからだろ」

「あっ それでね!
ご両親みえたし、私は帰るね!」

「あらあら!涼ちゃんも一緒したら?」

「弟が待ってるので
また、ご一緒させて下さい」

玄関まで、送ろうとしたら

「御飯冷めちゃうから、食べて!
じゃあね!また、明日!!」


〝また、明日!!〟


涼と一緒に働けるって、嬉しいな!!

しばらく、毎日会えるかも!!


意地でも、熱下げるぞ!!