乱暴に私の腕をつかんでいてとても痛い。


「しのくん……!」


私の言葉を無視してどんどん先へいく。


やっぱり怒ってるよね……。私が騙したんだもん。


私が何を言っても怒られるだけだど思ったのでただ頑張ってついていく。


「はぁはぁ……。」


やっとたどり着いたのは近くの大きい公園だった。


「舞子はどうして桜田駅にいなかった?」


……怒ってるよね。騙したんだもん。


「…………私なんかがあそこにいるのは悪いと思って抜けだしたんです。」


「それで俺を置いてったと?それはねぇだろ。……てかさ、また舞子の悪いくせが出てるぞ。」


「……え?」


「お前はいつも私なんかって自分を卑下する。そんなことねぇよ。…………かわいいし。もう少し自信もてば?」