「なんちゅう顔してんだよー」
と笑い、お腹を押さえている。
この人が私の先輩、瑞木香苗さん。
私の教育係りでもあり、雪村さんと同期だ。

「いえ。
先輩がいると思ってなくて。つい。」
焦る私を見て、瑞木さんはまたにっこりと笑った。

「雪村となんかあった?」
ニコニコしながら、さらっと言う。
「いえ!何もないです!
あ!先輩、この間言ってたケーキ屋いったんですよ!」
と私も合わせて笑う。
「おー!どうだった?」
先輩も笑顔になり答える。













この時、私は知らなかった。



















こんなことになるなんて。