「私にお母さんなんて居ません。有難うございました」



相手は目を大きく開けてポカンとしていた。


私の反応にびっくりしたんだろう。



でも私の言ったことは。


間違っていないのかもしれない。

本当に居ないようなものだから。


「さようなら。お世話になりました」


お母さん。


何で今なの。



なんで私を見つけるの。



私を捨てたはずなのに。