「何で死のうとしてるの?」

「イジメがあった」


ああ、やっぱり同じだ。


「それに疲れたから?」


そう言うとびっくりした表情になった。


「何で分かるの?」

「私がそうだから」



「同じだね」

少し笑って。

切なそうに。

そう言った。



私は首を横に振った。

「邑楽君の方が辛かったと思う」

「どうしてそう思うの?」


「手首の傷の数が...邑楽君の方が多い」