幼なじみ。

何て言い響きなんだろう。

今まで幼なじみなんかいなかったのに。

篠塚父「今日から、隣に引っ越してきた篠塚(しのづか)です。この子は、双子の悠斗(ゆうと)、澪央斗(れおと)、楓(かえで)です。悠斗と澪央斗は、お宅のお嬢さんと同い年だと聞いたのですが。」

母「少々おまちください。」
すると母さんは私の方を向いて『恋花(れんか)ー。梨花(りんか)ー。』と叫ぶ。

(わかったって。)そう思いながら玄関へ重い足を動かす。私たち。

私「鈴里恋花(すずさとれんか)です。
中2です。よろしくお願いします。」

梨花「同じく、梨花(りんか)です。恋花とは、双子です。よろしくお願いします。」

篠塚母「まあ、礼儀正しいおじょうさん達だこと。さすがは、ご令嬢ね。あの話もったいなくないかしら。」

母「ありがとうございます。その話は、奥に上がってからしましょう。」

そういうと、奥の客間へと案内した。