名は、シア・ルイファス。

白く美しい銀髪の彼女はアフェナリア共和国のたった1人の生存者。
瞳は紅く、髪同様でアルビノにみえるが本人はアルビノではない。

国が滅びてしまい絶望に堕ちる。
朽ち果てた母国は、復讐劇の幕開けになった。









「北に、か?」

「・・・」

「別に連れていくのは構わんがいいのかい?」

「・・・ええ。」

「・・・アンタも、変わったもんだね。」


知り合いの翁に北へ馬車で連れてってもらう事にした。
これ以上、ここには居られない。

この気持ちを、早く切り捨てたい。