儚い瞳の守り人



「で、どうなのよっ」

「……っていうかどこでそんな情報」

「えーっまぁ友達っていうか知り合いづてっていうか?」


いつも依ちゃんはこうやってはぐらかすけどどうやってその人脈を築いて情報を取り入れてるのかやら。

よく他のクラスに行ってるのは知ってるけど。



依ちゃんことわたしの数少ない友達の依澤 明日香(ヨリサワアスカ)は、同じクラスの女の子で人付き合いが上手く、沢山の人と仲が良いのにわたしと一緒にいてくれる。

言ってしまえばわたしは彼女のお陰でこのクラスにいれるようなものだ。


高校1年生のときからの付き合いでかなりの情報通、というか知りたがりなのにわたしの眼帯のことは1度も聞いてきたことがない。


だからわたしは……依ちゃんはわたしに大して興味がないから、一緒にいれるのかもしれない。



容姿はというと肌が白くお高く見られそうな綺麗な顔立ちだが、性格はそんなこともなくどんな人とでも上手くやってけるタイプ。


リボンを伸ばして第一ボタンを開けて、と少し着崩した制服がカッコよさを増していると思う。


ちなみにご両親は警察庁の幹部らしい。