「そんなに腹減ってたのか?」

とにかく夢中で焼きそばをほおばる私に、

早川は呆れてた。

今は何も喋りたくなかった。

黙々と食べてれば追及されずにすむでしょ。


「もう昼飯の時間だもんなぁ。

 オレも超腹減っちゃって」


結局、大盛り食べてるのは自分じゃないの。

 
「育ち盛りだもんねぇ」


思わず言葉を返してしまう。


「望月も、もっと食わねぇと、
 
 成長するべきとこもしなくなるぞ」


ちょっと、今、どこ見て言った?

あぁ、もう、いやらしい!

おっと、感情的になっちゃダメ、

冷静に反論しないと。


「何でも大きければ

 イイってもんでもないでしょうが」


うーん、何となく自分で言ってて負け惜しみっぽいな。



「大きいに越したことはないと思うけど」



あ、今の顔、今絶対レイナさんと比べたね!

なんてヤなやつっ!

怒りの余り固まってたら、



「ま、世間一般の男はそうだろ?

 オレはそんなのどうだってイイけどね」



だって。

何?今のセリフは。

もしかして慰めてくれてるの?

っていうか慰められるほどヒドイのかな、

私のプロポーション…。

逆にいっそう落ち込んじゃいそう。